質層にある「バリア機能」部角外部から刺激を防ぎ、内部の水分を守る

皮膚のいちばん外側にある「表皮」は、絶えず新しい細胞がつくり出され、一定のサイクルで生まれかわっています。表皮は、外側から「角質層」「類粒層」「有職層」「基底層」の4つの層に分かれています。

基底層では、毎日、ケラチノサイトという角化細胞が増殖(細胞分裂)し、基底層→有棘層→類粒層→角質層の順で、皮膚の表面に押しあげられていきます。角質層では核のたい角質細胞となって、バリア機能の役目を果たし、その役目を終えると角片としてはがれ落ちていきます。この角片が、体の「堀」や頭の「フケ」になります。

この皮膚の新陳代謝を「ターンオーバー」と呼びます。すり傷などの傷痕、日焼けした皮膚、かゆくてかきこわした皮膚が、時間が経てば、きれいな皮膚へと回復するのは、ターンオーバーによるものです。その周期は、年齢や体の部位、皮膚の状態などで異なります。

ターンオーバーの周期が乱れることで、皮膚トラブルが起こりやすくなります。

皮膚は、体と外界との境界にあることから、防御壁(バリア)の役割を果たす「バリア機能」が備わっています。バリア機能には、ふたつの意味があります。ひとつは、細菌やウイルスなどの病原体、紫外線、気温変化、化学物質など、外部からの異物の侵入や刺激を防ぐこと。もうひとつは、体内の水分が失われたいように保ち、守ることです。皮膚の表面は、角質細胞が覆っているため、多少の外傷では皮膚が損傷するようなことはありません。しかし、火傷などで全身の皮膚の約3分の1以上がダメージを受けると、体内水分が失われ、死に至ることもあるほどです。バリア機能を担っているのが、表皮のいちばん外側にある「角質層」です。

角質層に備わっている3つの保湿要素

皮膚のバリア機能は、次の3つの保湿要素によって成り立っています。

●角質細胞同士をつなぐ「角質細胞間脂質」主成分のセラミド、コレステロール、遊離脂肪酸などが、水分層と脂質層が交互に重なるラメラ構造をつくって、異物の浸入と水分の蒸散を防いでいます。

●角質細胞内にある「天然保湿因子」たんばく質が分解されてできたアミノ酸が主成分です。アミノ酸は、皮膚の潤いの素になる成分で、水分をつかまえて離さないという性質があります。

●角質層表面を覆う、天然クリームの「皮脂膜」汗と皮脂が混ざり合ってできた皮脂膜は「天然クリーム」ともいわれ、薄いベールを表面に覆って、水分の蒸散を防ぎます。皮脂膜は弱酸性なので、殺菌作用も備わっています。脂が少なすぎると乾燥肌になり、多すぎるとニキビや吹き出物の原因になります。

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