皮膚のかゆみは、かかたいでいれば自然に治る

そうはいっても、かかずにはい
られたいのが、かゆみです。かくことで、一時的にかゆみは解消されますが、けして治まったわけではありません。逆に、かけば、かくほど、かゆくたるという「かゆみの悪循環」に陥ります。かくことで、さらにその部分の炎症が強まります。かくことで誘発される炎症(湿参、皮膚炎)は、体の細胞や組織が損傷を受けたときに、それを取り除いて再生しようとするための生体防御反応のひとつです。抗生物質も抗真菌薬もない時代には、炎症が自己防衛の役割を果たしていましたが、現在ではむしろ不利益のほうが多いといえるでしょう。皮膚を傷つけないためには炎症を抑制する治療が重要です。かゆみを止めるには、抗ヒスタミン薬(抗アレルギー薬)の内服および副腎皮質ホルモン(ステ口イド)外用薬を中心とした皮膚科的治療が行われます。かゆみの悪循環を断ち切るためには、まずは、かかないこと、そして早い段階から治療をはじめることが大切です。
緊張するときやストレスがあると、リポリかいてしまう「かき癖」
通常、撮破行動はかゆみによって誘起される反射的行動です。しかし、かゆみがないのに無意識にポリポリかいてしまう「かき癖」という、やっかいた播破行動があります。ば、職場や家庭などで自分の思うようにいかずイライラしたときに、頭をかいたり、髪の毛を引っばったりする人がいます。また、プレッシャーを感じているときに、鼻や頼をかいたり、目をこすったりと、顔や体をせわしくなくさわったりする人もいます。こは、体にふれることで、自分の気持ちを落ち着かせようとしているといえます。
かき癖は、ストレスが大きくなるほど工ス力レートしていき、頭皮をかきむしる、髪の毛を抜く、顔を叩くといった過剰行動になっていきます。つまり、痛みの感覚を得ることにより、一瞬でもストレスが打ち消されるのです。女性に多くみられる「洗いすぎ、こすりすぎ、保湿しすぎ」という過剰ケアは、ある種の「自傷癖」に似ています。再発を繰り返したりする場合は、かき癖を疑ってみましょう。
近年、「大人アトピー」と呼ばれる「成人型アトピー性皮膚炎」が増えていて、難治化する傾向があります。その患者さんの播破行動を考察した結果、情動やストレスが播破行動を誘発していることがわかっています。
かゆいから、かくのではなく、「イライラするとかく」「気がつくとかいている」という気持ちでかく状態があり、それが習慣化して、「帰宅後に必ずかく」「いつも同じようにかく」「かきだすと止まらない」と、日課のように行われています。さらに、「気がまされる」「ほっとする」「すっきりする」という心地よさ、つまり精神的快楽もあることから播破行動は繰り返されます。1回の播破時間は平均5~B分、時には%分、4時間にも達するという人もいます。つまり、播破行動がストレス解消の手段となっているのです。播破行動は、習慣化して精神的依存が強まると、一種の「アディクション(暗艦)」となります。このように、習慣的にかくことにはまってしまうことを「嗜癖的播破行動」といいます。

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